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案内の注意事項②
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こんにちは。
ハイ不動産です。
今回は「案内の注意事項②」についてです。
<基本的な考え方>
①オーナーさんは中国人(日本人と違う考え方)
当たり前ですがオーナーさんは殆ど中国人です。
日本人の考え方とは異なります。
②オーナーさんは余裕がある
複数の不動産を所有している。
③対等な契約内容
入居者とオーナーが対等な立場になります。
例としては「1年固定契約」は期間満了でどちらにも再契約を「する」「しない」の権利があります。実際に再契約時にオーナーが契約してくれないケースはけっこうあります。その場合の一番多い理由は「自分で住むから」「売るから」などです。
④有利な入居者(すぐに入居できる)
すぐに入居、家賃が高い、条件が少ない人が有利です。
日本企業の場合、「1ヶ月後に入居」と言うケースがあります。
ただし、入居まで1ヶ月あるということは、オーナーにとっては1ヶ月空室で家賃が入らないことになります。個人オーナー物件では入居まで1ヶ月以上ある場合は非常に交渉が難航する可能性があります。逆に、すぐに入居できる場合は交渉が有利になることもあります。
⑤同じ条件で探している人は同じ物件を選ぶ
日本人駐在員の場合、予算や場所等ほぼ同じ条件で探しているケースが非常に多いです。例、15,000元で古北虹橋で単身者用など。当然ですが同じ条件で探していると同じ部屋を気に入る可能性があります。結論が遅くなると部屋はなくなりますのでご注意下さい。保留はありません。
⑥中国は家具付き物件
中国ではすべての物件に家具がついています。物件により家具は異なりますので、足りない家具に関しては交渉します。交渉してもオーナーが追加に同意してもらえない場合は、ご自身で購入するか我慢することになってしまいます。追加家具をOKしてもらえるかどうかは、予算が大きく関係してきます。
日本は使用方法が安定している、モノが壊れない、かつ家具がもとからないのでトラブルがありません。中国では家具や設備が壊れやすく、日本と同じ使い方でも壊れるにも関わらず、日本にいたとき以上に使い方が雑になる人もいます。トラブルのもととなりますのでご注意下さい。
⑦案内には事前にカギの手配が必要
急に見る場合は、カギの手配が十分にできないことがあります。
それと逆に、わざわざオーナーさんがカギを開けにくることもたくさんありますので参考までに見て下さい。
<案内について>
⑧見た物件はどんどん忘れる
見た物件を全て覚える必要はありません。1位~3位の物件以外はどんどん忘れて下さい。全て覚えようとすると、全ての物件を忘れてしまいます。たくさん見るとどれがどれだかわからなくなります。物件はすぐになくなるので1位だけだと、なくなった時に対応できなくなります。2位と3位も覚えておいて下さい。
⑨物件はすぐになくなる
日本と違い物件はすぐになくなります。
物件を見学中にも増えたり減ったりします。
スピード感が日本と違いますのでご注意下さい。
⑩標準の概念がない
日本と違って細部に関して明確な商品になっていない(特に個人オーナー)部屋が殆どです。オーナーさんからすると「具体的になったら条件言って下さい」という感覚です。現状ない家具がつくかつかないかは全体の条件次第になります。
⑪天秤にかける
入居者が多くの部屋を検討しているように、オーナーもより条件のいい入居者を選んでいます。
<交渉について>
⑫結論が遅すぎる
早い者勝ちがルールです。
⑬保留はない
中国のオーナーさんで借りるか借りないか検討中の方のために物件を他の人に貸さずに保留してくれるオーナーさんはまずいません。オーナーさんにとって何のメリットもないためです。
よくあるのは「90%以上借りる」「まず借りるけど確認したい」等、まだ決定していない状況です。部屋が必要な場合は、保留を期待するのではなくご自身で最終的に結論を出す必要があります。口頭の保留には全く意味がありません。
⑭条件次第で借りる場合
具体的な意思表示が必要となります。
⑮手付金(物件を取られないようにする)
具体的な意思表示には条件を提示し『手付金をオーナー払う』ことが必要です。手付金を払うということは、万一、借りるのをやめた場合にも手付金は戻りません。また、特殊な事情がない場合は、通常数日以内に契約が必要となります。
手付金を支払っても物件がなくなる可能性はゼロにはなりません。
⑯とりあえず聞いてみる
借りるかどうかわからない状況ではオーナーさんは相手にしてくれません。必要な場合は借りる条件を全てまとめて提示して交渉が必要になります。
⑰後だし条件
交渉中に後から条件を追加することはオーナーに嫌がられるのはもちろん、後からの条件をOKしてもらえないケースが多いです。理由はOKしなくても借りたい意思が明確になっておりオーナーにとって何のメリットもないからです。交渉は頑張りますが、最初に提示した条件も必ずしも全てOKがもらえるわけではありません。
⑱撤去と移動
追加家具だけでなく、『家具の撤去』『家具の室内移動』も交渉になります。撤去や移動には人が動き、費用がかかり、撤去には置いておくスペースも必要となります。条件交渉時にまとめて交渉する必要があります。後からは同意してもらえない可能性が高くなります。ただ、同意してもらえる可能性もゼロではありませんので必要であれば声をかけて下さい。
⑲細かすぎる条件
日本と同じ感覚のニュアンスを伴う細かい要求はオーナーが理解できません。トラブルの原因になります。ご注意下さい。
⑳家賃アップで追加した家具
間違いなくオーナーの所有物となりますのでご注意下さい。
ご自身で所有したい場合(特に退去後)は、家賃には含めず、ご自身の費用でご自身でご購入下さい。
<更新について>1年後の心の準備
21、1ヶ月前通知
契約満了の1ヶ月前までに『引越』または『更新(再契約)』の通知が必要となります。
22、更新
更新というより再契約です。お互いに同意するかしないかは自由です。条件が合えば『再契約』、合わなければ『契約満了で退去』とシンプルに考えて頂ければわかりやすいと思います。同じ家賃で更新できるとは限りません。
年に一度の引越を検討するチャンスでもあります。
23、引越
1ヶ月前通知を出す時にまだ部屋が決まっていないケースも多いです。入居まで1ヶ月以上ある場合、オーナーが契約していただけないケースが多いです。オーナーさんからすると空室期間が1ヶ月以上続くため早めに入居してくれる入居者を探す傾向にあります。
またオーナーが自分で住むため引越さないといけないケースもあります。
24、更新の値上げ
値段が同じか上がる可能性高いです。下がることはまずありません。
日本のように「オーナーがいい人」「オーナーがけちな人」等は関係ありません。
本気で交渉するとしたら「上がったら引越も辞さない」という交渉が必要です。「引越さないけど値段を上げないでほしい」は、弱気な交渉しかできません。よくあるのは値段が上がっても更新するけど、値上げしないでもらえますかという状況です。弱気な交渉ではオーナーの言い値になる可能性が高いです。オーナーにとってはビジネスです。ずるいずるくないの日本人的考えは値段と関係ありません。
25、家賃相場の傾向
下がることはありません。同じ家賃か値上げになります。
日本人駐在員が減っても韓国、台湾、大陸の方で余裕のある方が借ります。またご自身で住むオーナーさんも多くなっています。
<その他>
26、途中解約時の保証金
途中解約は保証金が戻らない前提の価格設定。
途中解約可能にするとその分家賃が高くなると考えて下さい。また途中解約可能な条件をいれるとオーナーにとっても途中解約が可能になりますのでご注意下さい。
27、気がつく・気になる・気にしない
日本人は世界一細かいことに「気がつく」能力があり、世界一細かいことが「気になる」性格です。日本と同じ感覚で気にしていると疲れます。ご注意下さい。「気にしない」ことも精神衛生上、必要になります。
28、(退去に関するトラブル)次の入居者の内見に協力しない
中国では通常、オーナーへ退去通知を行うと入居中に内見希望者が
部屋を見に来ます。内見に協力しない場合、オーナーとトラブルになる
ケースもあります(特に保証金に関して)。内見への協力がない場合
退去1ヶ月前通知の意味がありません。中国での家賃は、退去前の
1ヶ月間で次の入居者を探すことを前提としています。
29、入居期間中の売却
上記と同じで協力が必要です。
協力しない場合はトラブルの原因となる可能性が高いです。
日本と異なり「部屋を見せない理由」はありません。
賃貸契約は次のオーナーへ承継されます。
日本で言うオーナーチェンジです。
30、最後に
上記をご理解頂ければ、少しはよりスムーズな契約が可能です。
ただし、中国では想定外のことが無数に発生するので心の準備をして下さい。
今回は「案内の注意事項②」についてでしたが
参考になりましたでしょうか?
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